僕等のヒカリ〜ひまわりの小さなキセキ〜



気がつくと、母親の質問も終わりいっしょに部屋から出た。




「遥希、どうだった?」



「さっきのおじさん、ずっと僕の方を見ていた。」



「そっかぁ。遥希、絶対合格するから。」




今思えば、そんな自信どっから湧くのだろうと思うけど、そのときは俺も合格していると思った。





そして一週間後、本当に合格していた。



あんなこと言っていたのに母親は本当に嬉しかったのか、泣きながら喜んでいた。



遥希、おめでとう、頑張ろうね。と言いながら……




次の日、母親と事務所に行って、いろいろな説明を聞いた。



レッスンは平日の夕方が中心で


土日はオーディションなどに行ったりする。



俳優志望だから、土日何もないときは事務所の先輩の舞台を観に行ったりした。



4歳の俺は全然興味がなくて舞台に行っても見ているようで見ていなかった。





< 55 / 193 >

この作品をシェア

pagetop