どうしてもって言うんなら。









なんとかめまいも止まり
教室へ帰ってみんなに指示を出した。






「悪くはなかったそうです!」
「じゃあ。もう一回パート練習してください。」






それだけ伝えると
教室の隅で小さく体育座りしていると





「うっちー大丈夫?」






「...へへっ。なんとかね。」






「体調悪いのにひとりで無理して。」
「僕、言ったよね。」





「いや、めっちゃ頼ってるよ。」
「ホントに伊東くんは気にしすぎ(笑)」






「...ホントにうっちー抱え込みすぎ」
「僕の心配症とか関係なく。」





「...うん。」






「...うっちーは頑張ってるよ。すごく。」








「うん。でも不安で申し訳ないんだ。」
「明日が不安で。」





「...でもうっちーなら大丈夫。」
「みんなうっちーのせいなんかにしてないし」
「うっちーが頑張ってるのみんな知ってる。」





「...うん。」





「うっちーなら大丈夫。」





「...うん。」












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