未来から来た花嫁 ~迷走する御曹司~
いよいよその時が来た。"いよいよ”なんて大げさかもしれないが、俺にとってはかなりの一大事だし、小松にとってはもっとだろう。


今日は水色のネグリジェを着ている小松が、今俺の横にちょこんと座っている。無駄に広い俺のベッドの上で。


「今日は覚悟出来てる?」


なんて、聞くまでもないのに聞いてしまう。仮に小松が首を横に振ったとしても、今更やめるわけには行かないのに。

しかし小松は小さくコクンと頷いたので、俺はホッとしながら、小松の肩にゆっくり手を回した。小松の華奢な、それでいて柔らかな肩を手で掴むと、小松は微かだがピクッと反応した。かなり緊張しているようだ。


「目を閉じて?」

「あ、はい」

「ただし口は閉じない事」

「え?」

「少しだけ開いて、力を抜いてごらん」

「は、はい」


従順な小松の、薄く開いたピンクの唇に、俺はゆっくりと自分の口を重ねていった。


うん。昨日とは全然違う。

小松の唇は、俺が思ったよりも更に柔らかく、そして温かく、しっとりとしていた。

初めは触れるだけにして、その感触をしばらくは楽しんでいたが、それだけで満足出来るわけもなく、俺は自分の唇を使って小松のそれを開かせると、その中に舌を差し込んでいった。

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