未来から来た花嫁 ~迷走する御曹司~
その後慶次は本当に叔父へ話したらしく、早速3日後に浅井菊子さんがこの屋敷へ来る事になったのだが、その前の晩の事である。
夜中に、俺はふと背中に違和感を覚えて目を開けた。
「ヒロミ……悪いけどあっちに行ってくれ」
そう言いながら振り向き、掛け布団をめくったのだが……
「きゃっ」
「えっ?」
そこにヒロミは居ず、居たのはまたしても全裸の女性だった。
「またですか?」
慌てて掛け布団を女性に掛けながら言うと、そこからひょっこり顔を出したのは、紛れもなく浅井菊子さん、その人だった。
「またやっちゃった……」
「今度は何の用ですか?」
「知らないわよ。わざと来てるんじゃないんだから。そんな言い方しなくてもいいでしょ?」
確かにそうなんだろうけど、やっぱりこの人、気が強いなあ。
「それよりもあなた、女遊びもいい加減にして!」
「……はあ?」
菊子さんは怖そうな目で俺を睨んだが、俺には彼女の言葉の意味が全く理解出来なかった。確かに“女遊び”と聞こえたと思うが、俺には無縁の言葉だ。慶次ならいざ知らず……
「何を言ってるんでしょうか?」
「惚けないでちょうだい。女を連れ込んでるくせに……。前に来た時もそうよね?」
「女?」
「そうよ。何て言ったかしら。えっと……あ、そうそう。“ヒロミ”って子よ」
夜中に、俺はふと背中に違和感を覚えて目を開けた。
「ヒロミ……悪いけどあっちに行ってくれ」
そう言いながら振り向き、掛け布団をめくったのだが……
「きゃっ」
「えっ?」
そこにヒロミは居ず、居たのはまたしても全裸の女性だった。
「またですか?」
慌てて掛け布団を女性に掛けながら言うと、そこからひょっこり顔を出したのは、紛れもなく浅井菊子さん、その人だった。
「またやっちゃった……」
「今度は何の用ですか?」
「知らないわよ。わざと来てるんじゃないんだから。そんな言い方しなくてもいいでしょ?」
確かにそうなんだろうけど、やっぱりこの人、気が強いなあ。
「それよりもあなた、女遊びもいい加減にして!」
「……はあ?」
菊子さんは怖そうな目で俺を睨んだが、俺には彼女の言葉の意味が全く理解出来なかった。確かに“女遊び”と聞こえたと思うが、俺には無縁の言葉だ。慶次ならいざ知らず……
「何を言ってるんでしょうか?」
「惚けないでちょうだい。女を連れ込んでるくせに……。前に来た時もそうよね?」
「女?」
「そうよ。何て言ったかしら。えっと……あ、そうそう。“ヒロミ”って子よ」