未来から来た花嫁 ~迷走する御曹司~
「そうですね……。お買い物をしたり、たまーに映画を観たり、ですね」
「ふーん、デートはしないのかい?」
「デート、ですか?」
「そう。つまりその……彼氏と出掛けたりはしないのかな?」
ついに俺は核心をつく質問をした。内心ドキドキしながら、小松の答えを待ったのだが……
「しませんよ……。だって、そんな人はいませんから」
呆気ない程の即答だった。
いない? 彼氏はいないんだな?
やったー!?
「へえー、いないの? ボーイフレンドもいないのかい?」
俺は内なる興奮を無理やり抑え込むと、さり気なさを装いながら更に質問を投げ、小松の顔を見た。小松が本当の事を言っているのかどうか、その表情で確かめたかったからだ。
「いないです。と言うか私、友達そのものがいないんです」
小松は、薄く笑いながらそう答えた。その表情は真実を言っており、更には寂しそうに俺は感じた。
「そうか、ごめん。余計な事を聞いて……」
「いいえ。どうかお気になさらないでください」
「うん。じゃあさ、僕……じゃなかった、俺が友達になるよ」
「はあ?」
俺の言葉に、小松は唖然とした顔をした。俺の申し出に驚いたようだ。それはもっともだと思うし、言った俺自身も驚いた。
「ふーん、デートはしないのかい?」
「デート、ですか?」
「そう。つまりその……彼氏と出掛けたりはしないのかな?」
ついに俺は核心をつく質問をした。内心ドキドキしながら、小松の答えを待ったのだが……
「しませんよ……。だって、そんな人はいませんから」
呆気ない程の即答だった。
いない? 彼氏はいないんだな?
やったー!?
「へえー、いないの? ボーイフレンドもいないのかい?」
俺は内なる興奮を無理やり抑え込むと、さり気なさを装いながら更に質問を投げ、小松の顔を見た。小松が本当の事を言っているのかどうか、その表情で確かめたかったからだ。
「いないです。と言うか私、友達そのものがいないんです」
小松は、薄く笑いながらそう答えた。その表情は真実を言っており、更には寂しそうに俺は感じた。
「そうか、ごめん。余計な事を聞いて……」
「いいえ。どうかお気になさらないでください」
「うん。じゃあさ、僕……じゃなかった、俺が友達になるよ」
「はあ?」
俺の言葉に、小松は唖然とした顔をした。俺の申し出に驚いたようだ。それはもっともだと思うし、言った俺自身も驚いた。