【短編】異世界の館
先日、最新美少女ゲーム【どきどきスクールナイト③】を買うために、可愛い彼女とのランチのお誘いを断り新宿の中古ゲームショップに足を運んだ……

筈(ハズ)だった。





ハズだったのだ。

いつものように新宿アルタ口の階段を昇って外に出ると、そこは見た事のない「ゲームショップ」に繋がっていた。



どうせ改装工事でもしたのだろうと、深く考えずに店内を見回った俺はある事に気づいた。



新しく無機質な感じがするこの店内にはお客が俺一人しかいないのだ。
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