【短編】異世界の館
俺は家に着くなり、夕飯のツマミもせずに自分の部屋に入るとクーラーを付け「プレステ⑤」をセットした。
この「プレステ⑤」は最近発売された機種でテレビが側になくても立体映像でゲームが出来る【未来型ゲーム機】第①段なのだ。
自分がゲーム世界と繋がっているように錯覚(サッカク)もでき、臨場感があると大好評である。
俺はさっそく部屋の電気を消し、「どきナイ3」をセットすると電源を入れた。
その途端、可愛らしい音楽と共に透けてはいるが3次元の如月サキが表紙と同じ恰好で現れた。
「スタートボタンを押してね☆」
サキは大きな瞳で俺を見つめて言った。
「やべ…本当可愛い…。」
俺は下からスカートを覗こうとして見たが、やはりギリギリ見えないのは一緒であった。
俺は一人でニヤニヤしながらスタートボタンを押した。
サキの名前や性格、誕生日を選択し、いざ始めようという時に母ちゃんの俺を呼ぶうるさい声はピークに達し、ひとまず夕飯を食べに行くしかなかった。
「ちょっと待ってろよ。サキちゃん。」
俺は制服姿のサキに心の中でそう言うと、階段をドンドンと降りて行った。
この「プレステ⑤」は最近発売された機種でテレビが側になくても立体映像でゲームが出来る【未来型ゲーム機】第①段なのだ。
自分がゲーム世界と繋がっているように錯覚(サッカク)もでき、臨場感があると大好評である。
俺はさっそく部屋の電気を消し、「どきナイ3」をセットすると電源を入れた。
その途端、可愛らしい音楽と共に透けてはいるが3次元の如月サキが表紙と同じ恰好で現れた。
「スタートボタンを押してね☆」
サキは大きな瞳で俺を見つめて言った。
「やべ…本当可愛い…。」
俺は下からスカートを覗こうとして見たが、やはりギリギリ見えないのは一緒であった。
俺は一人でニヤニヤしながらスタートボタンを押した。
サキの名前や性格、誕生日を選択し、いざ始めようという時に母ちゃんの俺を呼ぶうるさい声はピークに達し、ひとまず夕飯を食べに行くしかなかった。
「ちょっと待ってろよ。サキちゃん。」
俺は制服姿のサキに心の中でそう言うと、階段をドンドンと降りて行った。