わがまま即興曲。
「おっきくってどのくらい?
あとなんねん?」

「ああ?るる、今、いくつ?」

「にねんせい!」

「うん、それ歳じゃねーな!
でも、もう、そんなでかくなったんか!
だったら、あと5年後くらいかな。」

「じゃあ、むりだ。」

「あん?なんか言った?」

「るる、もうすぐ、
しんじゃうんでしょ?」

え…?

「誰が…そんなこと、言ったの?」

「さっきおへやでね、
せんせとおかーさんがしゃべってた。」

…っ!!!

「な…に、バカなこと言ってんの?
そんなわけないじゃん!!」

「ほんとだよー。
こっちこっち!」

そう言って、るるは私の手を引っ張り、
自分の病室へと連れていこうとする。

「え…いや、行かなくていいし。」

「すききらいは、だめなんだよ!」

「そういう問題じゃない!
あと、これ、好き嫌いとかじゃないから!」

私のつっこみもむなしく、
グイグイと手を引っ張られ、
るるの病室についてしまった。
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