わがまま即興曲。
「簡単に死ねると思ってんじゃねーぞ?ガキ。」

なんか、その光景を見てるのが嫌になったので、
思わずそう言ってしまった。

「彩音さん!?」
「あやね…ちゃん?」
「…彩音、ちゃん。」

全員が驚きの目でこちらを見る。

私は無視してるるに近寄る。

「あのねえ…私は、
あんたと同じ病気で、あんたよりも7年長く生きてんの!
その7年分の苦労を、経験しないで死ねると思ってんのか?ああ?このバカが!」

るるは私が怖かったのか、さらに泣きはじめる。
一方、母親の方は唖然としてこちらを見る。

あ…
やっべ…
やってしまった。

ようやく私は我にかえった。
そして、

「あ…どうも。るるのお母さん、
お久しぶりです!」

今更ながら、取って付けたように挨拶をした。
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