わがまま即興曲。
「死ぬ気か!この馬鹿娘!」


え?

頭上から聞こえる声。

私の知っているその声の持ち主のイメージと、
言葉の内容がかけ離れ過ぎてて、

私はひたすらびっくりしてた。


「さっき、無理しないようにって言ったでしょ!?」


取り敢えず、上を向いて、
私を助けてくれた人を確認すると、
やっぱり予想通りで、

だけど…


「聞いてる!?」


なんか、すごく焦っているというか怒っている。

はじめてみた…こんな顔。


「ご……め、なさい。」


思わず謝ってしまった。

「はあ…本当にびっくりした。」

「ありが…とう。」

ナイスキャッチだった。



………


…って、


ここは先生の腕の中?


っ!!!!


「…ねさん!彩音さん!
大丈夫?体は?怪我とかは?」


「だっ!大丈夫だ…問題ない!」

緊張しすぎて
どっかの天界の書記官みたいなことをいってしまった。
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