わがまま即興曲。
「少し、お時間いいですか?」

いきなりそう聞く先生。

何なの?

「お時間も何も、入院してるんだから、
時間がないわけないでしょ?」

バカなの?
と思ったら、

「いえ、まだ熱高いですし、
眠りたいかなと思いまして。」

…なるほど。
心配してくれてるのね。

「素直に最初からそう聞けよ。
別に怒らないからさ。
寝過ぎて眠くないです。
私より先生、仕事は?」

忙しいんじゃないの?

「今日はもう上がりです。」

「あっそう。で?」


「僕は、その、実は…
あんまり女子高生というものと
話したことがなくて…」

は?

なんだ?その謎のカミングアウト。

「逆に女子高生と話しまくり!
女子高生大好き!って言われたらドン引きですが?」

「あ…それもそうですね。」

「うん。○貞なのに生意気って思う。
いや、でも女子高生とお医者さんごっこしまくりでも、
人間として疑うわ。」

「なんで、そんな話になるんですか!
ていうか、それは犯罪です!」
< 91 / 288 >

この作品をシェア

pagetop