わがまま即興曲。
4
入院生活
私の入院生活がはじまった。
ガシャン…
部屋の消毒に来た看護師が、
壁に立て掛けてあったお見舞用のパイプ椅子を倒す。
「あ…ごめんなさい!すみませんっ」
「大丈夫で…」
「新米の方?ここは病室なんだから、
消毒くらい静かにしていただけませんか?
まったく。この病院はどんな教育を…」
「ママ、私、気にしてないから。」
「あやちゃん…あやちゃんは大人しくて思ったことを我慢しちゃう子だから、
その分、ママがちゃんと言ってあげてるのよ?」
「いや、だから、本当に…」
「申し訳ありませんでした!!
失礼しますっ!!」
「あ…」
ママのクレームを受けた看護師が、
涙目になって部屋から出ていった。
今日も今日とて、ママのモンスターっぷりは健在である。
「はあ…いい加減にしてよ…
本当に私、なんとも思わなかったんだよ?
可哀想じゃん、あの人。」
「あやちゃんは優しい子ね。
でもね。優しいってだけで生きていけるほど、世の中は甘くないの。
思ったことはちゃんと言わなくちゃ。
まあ、あやちゃんのことはママが守ってあげるから。」
ガシャン…
部屋の消毒に来た看護師が、
壁に立て掛けてあったお見舞用のパイプ椅子を倒す。
「あ…ごめんなさい!すみませんっ」
「大丈夫で…」
「新米の方?ここは病室なんだから、
消毒くらい静かにしていただけませんか?
まったく。この病院はどんな教育を…」
「ママ、私、気にしてないから。」
「あやちゃん…あやちゃんは大人しくて思ったことを我慢しちゃう子だから、
その分、ママがちゃんと言ってあげてるのよ?」
「いや、だから、本当に…」
「申し訳ありませんでした!!
失礼しますっ!!」
「あ…」
ママのクレームを受けた看護師が、
涙目になって部屋から出ていった。
今日も今日とて、ママのモンスターっぷりは健在である。
「はあ…いい加減にしてよ…
本当に私、なんとも思わなかったんだよ?
可哀想じゃん、あの人。」
「あやちゃんは優しい子ね。
でもね。優しいってだけで生きていけるほど、世の中は甘くないの。
思ったことはちゃんと言わなくちゃ。
まあ、あやちゃんのことはママが守ってあげるから。」