36.5度のキョリ
「おはよう、和泉くん」
笑顔は完璧。
和泉くんは突っ伏したまま顔をこちらに向け、相も変わらず忌々しそうに口を開く。
「………なんなわけ?毎朝毎朝」
「…………」
「頼んでもねぇのに鬱陶しいんだよ」
「…………」
「目障り。こっち見んな」
朝っぱらから清々しいくらいの冷たい目線と理不尽なお言葉どうもありがとうございます。
今すぐ胸倉を掴みボッコボコに殴りたい衝動を抑え、織川スマイルをキープ。