36.5度のキョリ



……そう、求められているのだ。




誰でも分け隔てなく接する優しい委員長。


そんな委員長なら、先程のような態度で女子に近寄り難いとされている【和泉くん】にも、変わらず接するのが当たり前。



普通の子が出来ないことを率先して自ら行う。



それが私、織川千春なのだ。




たとえ対象が、女嫌いのクソ野郎と(私の中で)名高い【和泉くん】でもそれは変わらない。





……癪だけどね!


< 6 / 16 >

この作品をシェア

pagetop