わがまま王子と一緒に暮らそう。
もう寝よう。



電気を消そうとしたら



ドアが突然開いた。



「ちょっと、悠也!ノックくらいしてよ!」



「あぁ。悪ぃ、悪ぃ。」



「で?何の用?」



「特に用はないけど?」



は?用はない?
私は寝たいんだよ!



「なら早く帰って!」



「やーだね!そういや、茉鈴って彼氏いんの?」



「は?いる訳ないじゃん。悠也みたいにモテないんだし。」



「あっそ。」



そう言うと悠也は部屋を出て行った。



「……お前、結構可愛いのにな。」



なんて悠也が言っていたことを私は知らない。
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