私であって、私でない。
第一章
ザーザーと降る雨の中、傘もささずに歩いていた。


悲しすぎて、涙なんか一滴も出てこなかった。


さぁ、これからどうしよう。


居場所をなくした私は、どこを居場所にすればいいの?


ズキズキと痛む頭痛と、荒くなる呼吸。


体のだるさ感じながら歩を進める。


止むことはなく降り続ける雨の中上を見上げても、答えなんか出るはずもなく、


私の意識はここで途絶えた。










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