私であって、私でない。
「くしゅんっ。」


小さくくしゃみをした早川。


「…おまえ濡れてるから、風呂入ってこい。

シャワー使っていいし…。
着替えは俺のでいい?」


俺は長袖の小さいスウェットを早川に渡した。


「…下着とかは…「この辺ってなんかお店ない?」


「…あ、駅いくか?
そのスウェットきていいから、ひとまずワイシャツ脱げ。」


コクンと早川は頷いてワイシャツのボタンをはずし始め…


「ちょ、まて、ここで着替えるのかよ!?」


俺だって男だぞ?


「…!
あああああああ!
ごごごごご、ごめん!
う、うしろ向いてて!」


俺は早川に背を向けた。


「…無防備にもほどがある…。」


俺、これから大丈夫なのか…?










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