私であって、私でない。
駅につき、俺たちはバスを降りた。


「ここで待ってるから行ってこい。


金は持ってるよな?」


早川はコクンと頷くと、駅に入っていった。


早川って…。


あんまり話したこともなかったし、まじまじと顔を見たこともなかったけど…。


「…あんなに可愛かったか…?」


真っ赤になっているであろう顔を片手で覆う。


なんかちまちましてて…。


ものすごく…ものすごく…。


「…ヤベェ…。」


好きになってしまいそうだ…。


俺、大丈夫か?


今日から早川と二人暮らしとか…。


初日からこれとか…なぁ?










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