OnCe MoRe YeArNiNg


「うそうそうそうそ、なわけないでしょうが!」

そう言って、友梨と声をかける。

「これからも、よろしくね」

私の手を差し出す。


握手なんて1年ぶりとくすくすと
笑いながら、友梨は私の手をぎゅっと握る。

「ああ、確か去年にも、私が握手したんだっけ?」


「うん、何こいつって思いながらしてた」

「ひどっ」


ひどくないしと言い返す友梨は
とてもたのしそう。
< 9 / 20 >

この作品をシェア

pagetop