【新】俺様社長の溺愛
「私と、兄さんは、兄妹だもの・・・

私と兄さんは、平社員と社長だもの・・・

私と兄さんじゃ、何一つ釣り合わない・・・

兄さんにはもっとふさわしい人がいるよ・・・さよなら」


…無情にも、そこで電話は切れた。


訳が分からず、不安で、

こちらの意見も聞かずに勝手に別れを切り出したことに

腹が立って、もう一度、愛海の携帯を呼び出した。



…しかし、着信を拒否されたようだった。


・・・何度鳴らしても、愛海の携帯につながる事はなかった。

…なぜ急にそんな事を言い出したのか。

昨晩は、あんなに俺を求めてくれたのに。


…オレを愛していると言ったのに、

真逆の事をする愛海。


・・・愛海、あの言葉はすべて嘘だったのか?

…オレを求めたくれたのは、すべて演技だったのか?


ベッドに座り込んだまま、しばらく動けないでいた。
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