【新】俺様社長の溺愛
…それから会社に向かったのは、

遅刻ギリギリ。

今日は、大事な会議があると言うのに、

遅刻ギリギリにきたオレに向かって西島が言う。


「おはようございます、社長が遅刻なんて珍しいですね。

もうすぐ会議が始まります。資料はこちらになります」

手渡された資料を見つめ、溜息をつく。


「…大事な会議、そうだったな」

「はい、今度の融資に関する会議ですので、

社長は絶対に参加して下さらないと困る会議です。

…どうかなさいましたか?いつもと違うようですが?」


少し心配そうな顔をした西島。

オレは、さっと、いつものような顔つきに戻る。


「すまない、昨日の疲れが、残ってたみたいだ。

・・・大丈夫だ、心配ない」

「そうですか?それならいいのですが・・・」

西島の言葉に頷き、オレは会議室に向かった。

・・・今日は、会長を始め、重役ばかりが揃う会議だった。


…3時間、みっちり会議が繰り広げられ、

お昼頃、ようやくそれは終わった。

「秀人、このまま、会長室に来なさい」
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