【新】俺様社長の溺愛
…眩しい光が目に当たって、目が覚めた。

…この、手にある、温かな感触は何なんだろう?

そっと目線を動かした私は、目を見開く。


寝ぼけていた頭は一気に覚める。


…昨晩は、歩にここまで送ってもらって、

お風呂にはいる事もままらないほど、気分が悪く、

着替えだけ済ませ、すぐに、ベッドの中に入った。


…一体いつ、この部屋の中に入ってきたのか?

・・・どうやってここに入ってきたのか・・・?

…よくよく考えてみると、秀人に、鍵をやったまま、

忘れていた。返してもらわなければならないのに、

そんな事すら考える余裕もなかった。


…私の手を握ったまま、秀人は眠っている。

そんな秀人に、私は見惚れていた。

・・・やっぱり、どんな顔の秀人も好きだな。

こんな無防備な顔、誰も見る事はない・・・いや、

もしかしたら、昨日の女性は、見ているかもしれない。


そう思うと、また気分が悪くなる。


あの女性は、一体、秀人と、どんな関係なんだろう?
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