【新】俺様社長の溺愛
「とっても美味しいです」

そう言って笑顔を見せると、理人はニコッと笑った。

その笑顔は何とも言えないほど、癒される笑顔だった。


「それはよかったです。

これは、当店からの就職祝いですので、お代は結構です」

「エ?!そんな、ダメですよ!」

私はそう言って歩を見た。


「いいじゃない。シェフの言葉に甘えましょ?」

「でも・・・」


「また、来てくだされば、それで十分ですよ」

そう言ってまた笑顔を見せた理人に、私は、溜息をつき、

頷いた。

「じゃあ…お言葉に甘えて。ご馳走様です。

また、必ず来ますから」

「はい、お待ちしております」

そう言った理人は、また厨房の方へと帰っていった。


「・・・すみません」

「いいのよ。ここ、意外に繁盛してるんだから。

それに、私もバリバリのキャリアウーマンだしね?」

そう言った歩はまたハハハと笑った。
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