【新】俺様社長の溺愛
今日は、毎月一度行われる朝礼の日。

…オレは、この日だと思った。

全社員が集まるこの朝礼に、神村順子を呼んだ。

…重役たちの話しの間に、西島に、愛海がどれか教えさせた。


神村順子は、愛海がどれかわかると、その一点を集中していた。

…見た目だけでは判断できかねる事は分かっていたが、

とりあえず、愛海が、どんな容姿をしてるのかわかったはずだ。


・・・最後に、社長の話となり、

オレは壇上に上がり、話しを始めた。

・・・流石に愛海だけを見ているわけにもいかず、

目線は泳がせ、話しを進めていた。


その話が中盤に差し掛かった時、愛海が突然倒れた。

・・・驚いたオレは、今自分が置かれている立場など忘れて、

愛海に走り寄った。・・・いや、

忘れてなどいない。むしろ、全員に俺達の事を知らせるチャンスだとも思った。


「おい、愛海、大丈夫か?」

抱き上げ、愛海に声をかける。

「社長、愛海は私が・・・」

…あの日、洋食屋にいた、愛海の先輩、…理人の妻。


「いや、オレが、運びます」

騒然となる中、オレは愛海を連れて、医務室へ。
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