【新】俺様社長の溺愛
・・・しばらくして、ようやく愛海が目を覚ました。

「愛海、大丈夫か?」

「・・・」

オレの顔を見た愛海は、言葉に詰まっているようで、

何の返事もせず、ただ、オレを見ていた。


「午後から、お前を病院に連れて行くから、

それまで、ここで休ませてもらえ」

そう言って愛海の頭を優しく撫でた…。

ビクッ。

・・・その手を、愛海がそっとつかむ。


「私の事はいいから、仕事に戻ってください」

「・・・・」


「…私は一人でも大丈夫だから」

「・・・だよ」


「え?」

「うるさいって言ったんだ」

「・・・」

オレの言葉に、愛海は固まっている。

「オレはオレのやりたいようにする。

愛海がなんと言おうと、予定は変えない・・・

例え愛海でも、この想いに邪魔はさせない」


「秀人兄さん」

「兄さんなんかじゃない。オレとお前は兄妹じゃない。

男と女…お前はオレのモノで、オレはお前のモノ。

もう何も邪魔は入らせない。すべてをオレの味方に付けた。

だから、愛海は、もっと、堂々と、オレを愛してくれ」

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