【新】俺様社長の溺愛
美味しいハンバーグを堪能して、

私たちは店を出た。・・・その時、

それぞれの携帯が鳴り響く。

歩は会社から・・・

私は…あのワインレッドのスマホ。


「もしもし」

「仕事はどうだ?」

「・・・うん。いい先輩に指導してもらって、順調」

私の言葉を聞き、向こうからため息が聞こえた。

…心配してくれていたようだ。


「今夜、先約はあるか?」

「・・・ううん、なんで?」


「就職祝いをしてやりたいから、食事もどうかと思って」

「・・・そんなのいいよ」


「ダメだ。・・・仕事は8時には終わる。

地下の駐車場に、運転手を待たせておくから、

車に乗って待ってるんだ、・・・いいな?」


「うん、わかった」

「じゃあ、夜に」

「・・・うん」

そこで電話が終わった。
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