【新】俺様社長の溺愛
「終わった?」

私の顔を覗きこんだ歩。


「あ、はい、すみません」

「誰から?」

「あ、兄からです・・・」

「そう、あ、愛海ちゃんの携帯教えておいてよ」

「あ、はい」

私は今持っている携帯をしまい、いつもの携帯を取り出す。


「今の携帯じゃなかったっけ?」

「・・・あれは、兄専用の携帯なんです。

シスコンなんて、今時変ですよね」

そう言って笑ってごまかした。


「まぁ、いいお兄さんじゃない。

じゃあ、その携帯の番号教えてね」

「はい」

携帯番号とアドレスを交換して、

午後の取引先を回る事にした。

・・・そして午後7時、ようやく会社へと帰った。


「お疲れ様」

「お疲れ様でした」
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