【新】俺様社長の溺愛
私はパソコンを閉じ、鞄を持つと地下へと降りた。

エレベーターが開くと、反対側の、重役専用のエレベーターが開いた。


「秀人兄さん…じゃなかった、北条社長、お疲れ様です」

私の言葉に、秀人は笑った。


「今はもう仕事の時間じゃない。

いつもの呼び方でいい・・・さぁ、食事に出かけようか?」

「・・・はい」

秀人の言葉に、顔を赤くして微笑んだ。


運転手が扉を開けてくれた。

秀人が先に乗り、私はその後に乗り込んだ。


…着いた先に、私は驚きを隠せなかった。

「ここ・・・」

「知ってるのか?」

「ちょっと」


「プライベートでしかここには来ないんだが、

愛海の事を話したらシェフが是非来てくれと言ってくれたから、

連れて来たんだ」

そう言って私の手を取ると、店の中に入っていく。

「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」

そう言って出迎えてくれたシェフ・・・私の顔を見て、

驚いた顔をしていた。
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