【新】俺様社長の溺愛
真剣な眼差しで理人を見つめた。

…この思い、聞いてほしい。


・・・すると、理人はニコッと笑った。

「お客様のプライベートを他言する事はございません。

例え、妻にであっても、この事はヒミツにしておきますから。

ご安心ください」


「…ありがとうございます」

私の言葉に頷いた理人は、頷くと、厨房に入っていった。


席に戻り、思わずため息をつく。

「やけに・・・シェフと仲がいいんだな?」

「・・・え?」


突然、冷たい口調で秀人に言われ、キョトンとする。


「シェフには、綺麗な奥様がいるとか言っていたが、

…まさか、愛人なんじゃ?」

「なっ?!・・・そんな事あるわけない!

今日、先輩に連れてこられたの。ここのランチが絶品だって。

しかも、その先輩の旦那様だって言うのも、聞いてるし。

だから、その、あの…愛人なんかじゃ・・・」


一気にまくしたて、仕舞には、しどろもどろになって、最悪。
< 19 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop