【新】俺様社長の溺愛
病院に連絡すると、初産とはいえ、

もう5分間隔だから、すぐに来てくださいと言われ、

秀人の車で病院に向かう事になった。


「大丈夫か、愛海?」

「うん・・・まだ大丈夫だけど、痛みが増すにつれて、

ちょっと不安・・・かな」

そう言って苦笑いすると、秀人は私の頭を優しく撫でた。


「そうか、不安だよな、オレも同じ気持ちだけど、

オレは愛海を見守る事しかできないから・・・

でもだからこそ、その子が生まれるまでは、ずっと傍にいるからな」


そう言って優しく微笑んだ。


・・・秀人は気づいているだろうか?

たったそれだけの事で、私がどれだけ元気づけられるか、

どれだけの勇気を貰っているか・・・。


病院に着くと、すぐに私は診察室へ。

秀人はその間に、西島さんへ今の状況を伝える電話をしたようだった。



電話を終わらせた秀人はすぐに診察室に入ってきた。

「先生、愛海や子供は?」

秀人の慌て様に、先生は笑っていた。
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