【新】俺様社長の溺愛
アパートまで送ってくれた。

「ありがとう・・・今夜はとても楽しかった」

そう言って微笑む。

・・・黙ったまま、私を見つめる秀人に、

私は問いかけた。


「どうしたの?」

「もう少し、一緒にいてもいいか?」

「・・・うん、上がっていく?」

「あぁ」

何の迷いもなくそう告げた私は、秀人を部屋まで案内した。


「…コーヒーでいい?」

「いや、何もいらない・・・愛海、ここにおいで」

部屋の中、テーブルの前に座った秀人が、私に手招きする。


「しゃがんで、後ろを向いて」

「・・・うん」

秀人に言われるまま、しゃがみ込み、秀人に背中を向けた。

…ビクッ。


突然秀人の手が背後から延びてきた。

その手には、ダイヤのネックレスが光っていた。

「就職祝い」

「…こんな高価な物」
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