【新】俺様社長の溺愛
…次の日。

色々考えすぎたせいで、なかなか眠れず、

遅刻ギリギリ。

「綾瀬、また遅刻か?」

私に向かって安西課長の檄が飛んだ。

「…すみません」

「・・・」

ほとんど寝ていないせいか、顔色もすぐれず、

声のトーンもすこぶる低い。


そんな私を見て、安西課長はそれ以上何も言えなかった。

「おはよ、どうしたの?元気がないわね?

昨日、遅くまで仕事しすぎたんじゃない?」

私を心配して歩が呟いた。


「…いえ、あれから間もなくして帰りました。

大丈夫ですから…心配おかけしてすみません」

私はそう言って力なく笑った。

「そう?でも、顔色が悪いわ…

あまり無理をしないでね?気分が悪くなったらいうのよ?

…どうしようかしら。今日は大事な取引先に行かなきゃならないんだけど」


そう言って困った顔をした歩。
< 26 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop