【新】俺様社長の溺愛
「突然だが、今から会社が出れる奴、

綾瀬の歓迎会やるから付いて来い」

突然の安西課長の提案に、皆が歓声を上げた。


「もちろん、オレのおごりで」

そう言った安西課長に、拍手が湧きあがる。

・・・結局ついてこられたのは、10名程だった。

営業課は忙しい課なので、それほど行ける者も多くはない。



前を先輩たちが歩いていく。

私は一番後ろを安西課長と二人で歩いていた。

「突然だったから嫌だったか?」

「・・・いえ」


「綾瀬、今夜は一人になりたくないって、顔に書いてあったから」

「・・・え?」

安西課長の言葉に、足が止まる。

二歩先で安西課長も足を止め振り返った。


「何も考えたくない時は、誰かとこうやって騒げばいい」

「・・・」

そう言って微笑んだ安西課長に、何も言い返すことが出来なかった。

私の考えてる事がわかるなんて、驚きすぎて。
< 28 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop