【新】俺様社長の溺愛
どうしようもなく動揺していた。

兄ではない男が一人、私を熱い眼差しで見ているのだから。

ドキドキして、体がかすかに震えた。

…ダメだ。

秀人は、私の兄ではないか。

そう頭が言っている。

でも、体は正直に、秀人を求めている。

抱きしめてほしい・・・

キスしてほしい・・・・


…私を、抱いてほしい・・・と。


こんな状態で、秀人と一緒にいられるわけがなかった。


兄である秀人と一緒にいられる日は、

もう二度とないと…そう思った瞬間だった。


…これは一時の過ちなのか?


それとも、一生を決めるほどの想いなのか?


今の私には、決めかねる一大事だった。
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