【新】俺様社長の溺愛
…それから、秀人から連絡が来ることはなかった。

電話もメールも何一つ。


ホッとする自分と、

悲しんでいる自分がいる。

この複雑な思いを、どうにかしたい。


そんな気持ちで、仕事だけを、がむしゃらにこなしていた。


・・・そんなある日、

私は歩に連れられて、あの洋食屋さんにいた。


「いっらしゃいませ・・・お待ちしておりました」

そう言って、優しい笑みを浮かべた理人。

私はその笑顔に若干癒されて、笑顔を浮かべた。


「お久しぶりです・・・なかなかこられなくてごめんなさい」

そう言って謝ると、理人は笑顔で首を振った。


「いえいえ、またこうして来てくださっただけで嬉しいですよ。

今日は、歩と、綾瀬さんの二人だけの特別メニューをご用意しました。

ごゆっくり、楽しんでいってくださいね」


「ありがとうございます・・・」

・・・そして始まった、夜の晩餐。

歩や理人の優しい気遣いに、心が癒された。
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