君の隣で。
あの人は───。
一瀬君だ。
風のように足は早く、見事なコントロール
ただ圧倒されるしかなかった。
そして、しゃがみこんで休んでいると
ガチャ。
突然すぎて、びくっとしながら
恐る恐る顔をあげてみると…………。
そこに立っていたのは、一瀬君だった。
い、一瀬君!なんでここが??
いやさっき、坂崎が見えたからさ。
(うそ。見えてたの?!)
あ、そうなんだ
うん。よくここにいるのか?
まぁね。落ち着くとこだし。それより、一瀬君サッカー上手いね。
いや、あれでもまだまだな方なんだよ。
そういって苦笑している。
なぁ、うちの担任ハゲてね?!
あー!分かるわかる笑 バーコードおじさん
だよね!
(一瀬君て女嫌いじゃなかったっけ…?
その無邪気な笑顔に引き寄せられる──)
そういってたわいもない話をしていた。
すると、華の脳内にまたあの言葉が浮かぶ。
普通に───。
我にかえるとまた体が震えだした。

どうした?
…ううん。なんでもない。
それじゃあ行くね?
あ、アドレス交換していい?
あ、うん。
よろしくな?坂崎。
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