不器用な愛情表現


今日はまだ食べていないようだ。


…チャンスだと思って、一歩司くんの教室へと足を踏み出した時だ。


「ね、司って彼女いるでしょ?」


数人の女子たちが司くんの席を囲んだ。


その女子たちは、私に気付き、勝ち誇ったような笑みを見せた。


「??」


私はその女子たちの勝ち誇った笑みの理由をすぐには理解できなかった。


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