不器用な愛情表現


それよりも、司くんがどんなふうに返事するのか気になった。


もし、居ないって言われたらどうしよう、何て考えが私の思考を埋め尽くす。


「あー…、居るよ」


そう答えてくれた司くんにホッとする。


だけど、それはほんの一瞬で司くんはこう付け足した。


「ただの遊びの彼女なんだけど」


自分の耳を疑った。



< 23 / 70 >

この作品をシェア

pagetop