不器用な愛情表現


泣いちゃ駄目だ。


めんどくさい彼女って思われちゃう。


重たい彼女って思われちゃう。


司くんにそう思われちゃうのはさすが嫌だ……。


「綾…」


そう言って司くんが私の方へと近づく。


だけど、私は司くんが進むたびに後ろへと足を進める。


< 28 / 70 >

この作品をシェア

pagetop