不器用な愛情表現


やっと聞こえた綾の声は細くて、今にも消えてしまうんじゃないかと思ってしまうほど弱く感じた。


謝るのは俺の方なのに。


綾は何一つ謝る事なんてしてないのに。


「ごめん」


何にたいしてのごめんなのか分からないけど、俺にはその言葉しか無かった。

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