不器用な愛情表現


またあんなことを聞いちゃったらと思うと、怖くて行けない。


私は結局逃げただけなんだ。


「でも、速見のやつ――……」


華ちゃんが言葉を止めた。


「綾、あそこに居るのって……」


華ちゃんの視線の先に視線を向けると、ドアの所に司くんがたっていた。


「っ…」


私はとっさに机の陰に隠れた。


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