そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】
「で、なんの用?」
女店長が時計を気にしながら急かすように聞いてくる。
「実は、以前こちらに我が社の"ビンビンアメ"を置いて頂いたのですが、新商品が出ましたので、またお願い出来ればと思いまして……」
「ふーん……どんなのが出たの?」
興味を示した女店長に白ポチャが"魅惑のおっぱい"の説明を始めたんだけど、話しの途中で「そんなのいらない」って、即行で断られた。
「"ビンビンアメ"は、色々用途があるけど、おっぱいのチョコなんて使い様がないじゃない」
んんっ?変態アメに食べる以外にどんな用途があるの?この人、変態アメをいったい何に使ってんだろう……知りたいけど、聞けば後悔するような気がして怖くて聞けない……
私があれこれイケナイ妄想をしている間も白ポチャはしつこく食い下がっていた。しかし女店長は全く聞く耳を持たず、挙句の果てに「忙しいから帰れ!」と一喝された。
これはもう無理だと判断した私は白ポチャの上着を引っ張り「帰りましょう」と耳打ちする。
すると、私を見た女店長が変なことを言ったんだ……
「あら?あなた……ホテルの廊下に居た娘じゃない?」
「ホテルの廊下ですか?」
「やっぱりそうだ!髪型変わってたから分からなかった。ほら、私がSMプレイしてる最中に廊下で騒いでた娘でしょ?」
「あああーーっ!!もしかして、強面のおっちゃんをムチでバシバシ叩いてた女王様ですか?」
なんという偶然。こんな所で女王様と再会するなんて……
「なんだ~そうならそうと早く言ってよー。そっか~豚野郎の知り合いなら断るワケにはいかないなぁ~」
おぉ!なんだか好感触!!これはイケるかも?
「それじゃあ"魅惑のおっぱい"を予約して下さるのですかー?」
ワクワクしながらそう聞くと、女店長が意味深な笑みを浮かべた。