そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】
意外にもユミちゃんはあっけらかんとそう言う。
「ごめんなさい……」
「なんで鈴音っちが謝るの?前にも言ったでしょ?あたしと陸君はただのセフレ。彼女じゃないんだから~」
明るくケラケラ笑うユミちゃんを見て、ちょっと気持ちが楽になった。でも、いくらセフレだと言っても、そんなに簡単に割り切れるものなんだろうか?私には理解出来ないなぁ~
「で、陸君と付き合うの?」
「いえいえ!まだそこまでは……それに、私と陸さんが付き合うことに反対してる人も居て……」
私はさっき陸さんとイケメン弁護士が話していた内容をユミちゃんに話してみた。
「ふーん……宅磨先生がそんなこと言ったの?あの人、鈴音っちを陸君に取られるのが嫌でヤキモチ焼いてんじゃない?別に気にすることないよ。付き合っちゃえば?」
「えっ?」
なんかユミちゃんと話してると、深刻なことでも、どうでもいいことみたいに思えてくるから不思議だ。
「じゃあ、一つ相談があるんですが……」
「うん、何?」
「えっと~パンツが欲しくて……ムラムラするような色っぽいパンツ……」
理由を説明すると、ユミちゃんが大爆笑しながら通販の本を持って来てくれた。
「あたしはさぁ~普段穿くのはランジェリーショップで買うんだけど、勝負パンツはコレで買ってるの。凄くエロいから、陸君もビンビンになること間違いなしだよ!」
そう言って薦められたパンツは、とてもパンツとは思えない代物だった……
「ユ、ユミちゃんさん……これって、フンドシですか……?」
「アハハ……フンドシ?面白いこと言うね~!まぁ、ほとんどヒモだけど、大事なとこは辛うじて隠れるから大丈夫だよ。こんなの見たら陸君もイチコロだよ!」
フンドシで陸さんがイチコロ?そうか……そうなんだ……。セフレのユミちゃんが言うんだもん。間違いないよね。