そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】

そして今回の"魅惑のおっぱい"の件で、いよいよ自分の立場が危うくなったと思ったユウキは、陸さんをなんとしても大和商事から遠ざけたいと考えるようになった。


「だから私を拉致したの?陸さんを脅す為に……」

「ほぉ~アホ女にしちゃあ理解が早い。
そうだ。小林陸にはYAMATOを辞めてもらう。もちろん大和商事に入ることも許さない。もし、アイツが言うことを聞かなかったら……」

「……聞かなかったら……何?」


私はユウキをキッと睨み付けた。


「ガキをここに連れて来てくるさ……鈴音は見捨てることが出来ても、自分の子供は可愛いだろうからな」


その言葉で私の怒りは頂点に達し、必死で起き上がりユウキに体当たりした。


「ふざけんな!!そんなことさせるもんか!!」

「何しやがる!お前は人の心配してる場合じゃねぇんだよ!」


再びベットに押し倒されユウキが私の上に馬乗りになる。


「フフフ……鈴音、よく見たら可愛くなったじゃないか……時間はたっぷりある。ゆっくり可愛がってやるよ」


飢えた野獣のような目をしたユウキが私のカットソーを捲り上げた。


うそ……


「……ユウキ……やめて」


抵抗したいけど手を縛られているから身動きが取れない。夢中で首を振り大声で助けを求める。


「無駄なことはやめろ。お前を抱くことも小林陸への復讐なんだからな」

「何が復讐だよ!陸さんは何も悪いことしてないのに……ユウキも男だったら、正々堂々と仕事で勝負すればいいじゃない!」


一瞬、ユウキの動きが止まった。そして……


バリバリバリ―――


怒りに狂ったユウキが私のカットソーを破り捨てたんだ。


「アホ女のくせに、分かったような口利くな!!」


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