そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】

結局、今日一日、私は何をしてたんだろう……
陸さんのことも、ばあちゃんのことも何もかも中途半端なままだ。


明日はいよいよ女部長との約束の日。ばあちゃんの様子が気掛かりだったけど、今は陸さんの大和商事行きを阻止するのが何よりも最優先事項。


女部長に陸さんを取られたくないってのは当然のことだけど、それより心配なのはユウキだ。


陸さんをユウキに近づけたくない。アイツ、私にあんなことしたんだ。きっと陸さんにも酷いことするに決まってる。


こうなったら、こっそりイカれたおっちゃんにお金を借りてオッパイを買い占めるしかない。よし!明日、おっちゃんに頼んでみよう……



―――そして、次の日


私はユミちゃんと陸さんからの電話を待ち続けていた。


陸さんからオッパイがどれだけ売れたか聞いて、もし足りなかったら直ぐにイカれたおっちゃんに電話するつもりだった。


「ハッキリした数が分かってからの方がいいもんね」


ユミちゃんの言葉に頷きスマホを見つめる。


もしかしたら私に電話してきてくれるんじゃないかと期待していたけど、鳴ったのはユミちゃんのスマホだった。


そして短い会話が終わり、電話を切ったユミちゃんが眉を下げ首を振る。


「やっぱ、全部は無理だったみたい……925ケースで打ち止めだって。75ケース足らないね」

「そっか……75ケース」

「うん、今、新幹線降りたから、そのまま大和商事に行って販売部の部長に会ってくるって言ってたよ」

「えぇっ?今から大和商事に?」


そんな……まだ大阪だと思ってた。陸さんが女部長に会う前になんとかしないと……急がななきゃ……


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