そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】

仕方ないので喫茶店の方は暫く彼に任せることにした。


「でも、昼間はどうしてるの?あなたも仕事でしょ?」

「昼はバイトのユミちゃんが仕切ってくれてるから大丈夫だろ」


ユミちゃん?


名前からして、新たな登場人物は若い女の子っぽい。私の周りは何気におっちゃんばっかだからなぁ~同年代だったらいいのに……


なんて思っていると、おこちゃま詐欺師野郎改め陸さんが横目で私の胸の辺りを凝視しながらボソッと言った。


「――――さっきから思ってたんだけどさぁ……お前、男の前で乳ほり出してても平気なヤツなの?」

「ほへ?」


その言葉に恐る恐る視線を下げると……


「うおおおおーーー!!!!」


陸さんが言った通り、正に乳ほり出しポロリン状態。慌てて両手で胸を隠し大声で叫ぶ。


「ギェ~!!見た?見たの?見たよね?」

「見たさ。お前をここに運ぶ時は既にほり出していたからな。ついでにちょっと揉んどいたから」

「ひぇ~……なんで揉むの?てか、アンタが脱がしたの?」

「アホか!お前が酔っぱらって自分で脱いだんだよ。下まで脱ごうとしたのをさすがにヤバいと思って止めてやったんだぞ。有難く思え!

いいか?乳揉んだ以外はなんもしてねぇからな」


なんちゅーことだ……私、露出狂だったの?でも、目の前で胸を露わにした若い女が意識を失ってて、おまけに胸まで揉んでおいて何もしないって……そんなのアリなの?


前はあんなに強引に迫ってきてたのに……


「なんで……シなかったの?」

「お前、処女だろ?俺は処女には興味ないから」


へっ?それが理由?


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