そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】

「へっ?あたしが立派?そんなの初めて言われた……」


キョトンとしたユミちゃんの手を握り私は熱く語る。


「ユミちゃんさんは立派です。辛い過去を背負いながらも強く生きていらっしゃる!そして甘えることなく借金返済の為に昼も夜も身を粉にして働き、尚且つ感謝の気持ちを忘れない」

「そ、そうかなぁ~……」

「そうです!」


そんなユミちゃんだから、あの陸さんも好きになったのかもね……それに、処女ではなさそーだし……


「で、因みにユミちゃんさんの初体験はいつですか?」

「初体験?なんか突然話しが飛ぶねぇ~。えっとー初エッチは……14歳だったかなぁ~」

「14歳?」


なんと!そんな若さで……私が14歳の時は、まだブラもしてなかったかも……21歳にしてエッチ歴7年とは恐れ入った。


「鈴音っちは?」

「えっ?私?私は……まだ生娘ですから……」

「はぁ?生娘って……処女ってこと?じゃあキスは?」


モジモジしながら「まだです」と答えると、ユミちゃんが「やだぁ~マジウケる~」とケラケラ笑い出す。


「ウケますか?」

「大ウケだよー!21歳で処女ってだけでも驚きなのにキスもしたことないなんてありえなーい!」


21歳キス未経験&処女を全否定され精神的ダメージはかなり大きかった。


そうか……東京ではありえないんだ……だから陸さんも裸の私を目の前にしても何もしなかったんだな……。


て、ことは、イケメン弁護士もそうだろうか?もしそうなら彼に処女と知られる前になんとかしなくては……


「ユミちゃんさん、教えて下さい!どうやったら処女を捨てられますか?」


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