そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】

「――――ビックワールドでお前と別れた後、俺はそのまま直帰してチビを保育園に迎えに行って喫茶店に帰った。

そしたら宅磨がコーヒーを飲みに来てて、キャバクラが休みのユミちゃんと世間話しをしてたから俺も加わって三人で喋ってたんだ。

で、お前の話題になったから、今日のお前は様子がおかしかったって言うと、ユミちゃんがやたらニヤついて妙だったんで『なんか知ってるのか?』って聞いたがユミちゃんは何も言わなかった。

でもな、数分後、掛ってきた携帯を切った直後、ユミちゃんの態度が一変したんだ。

真っ青な顔をして慌てだしたから理由を聞くと……

お前に頼まれてキャバクラの客を紹介したが、ソイツが仕事で行けなくなり、ソイツの友人に代わりに行ってもらうよう頼んだって内容だった」

「友人?じゃあ、ジョーはユミちゃんさんが紹介してくれた人じゃなかってこと?」

「……だな」


ユミちゃんの説明では、紹介しようとしてくれてた人はとても優しい人で、店に来るお客さんの中でも断トツのイケメン。自信を持って紹介出来る人だったけど、その友人のジョーは無類の女好きで最悪な男。


私のことが心配になったユミちゃんは堪らずイケメン弁護士と陸さんに全てを話し助けを求めた。


「処女を捨てる為に男を紹介してくれなんて……バカじゃね?」

「うぐっ……」

「それを聞いた宅磨がキレちまって、お前を迎えに行くって騒ぎだしたから仕方なく俺も着いて来たんだ。……ったく、いい迷惑だよ」


そういうことだったんだ……イケメン弁護士、私のこと心配して、わざわざ来てくれたんだね……


「有難う……それと……ごめんなさい」


でも、そんなに心配してくれたってことは……もしかして、私のこと……

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