そこから先は、甘くて妖しいでんじゃらすゾーン。【完】

キタキタキターーッ!!!処女でもOK頂きましたー!!もう疑う余地はない。私達は完璧、両想いだ!!


「よし!」と小さくガッツポーズをし、すっかり舞い上がっていると……


「それで、どうして男を紹介してもらってまでシようと思ったのですか?」


痛いところを突かれた……。最高調だったテンションは、一気に急降下。


初めはすっトボけていたが、さすが弁護士だ。彼の巧みな誘導尋問にまんまと引っ掛かり、とうとう白状してしまった。


「はぁ?陸が処女には興味ないと言ったから?」

「はい……東京の男性は皆さん処女嫌いだと思ったので……。弁護士先生もきっとそうなんだと……」

「恐ろしい勘違いですねぇ~。陸を基準に考えないで下さい。アイツは特別です。ほとんどの男性は処女の女性を素敵だと思ってますよ」

「えぇー!!マジですかぁー?」


どうやら処女に興味ないというのは陸さん個人の意見のようで、大多数の男性はそんなこと思っていないことが判明。


なんだ~そうなのかー……。じゃあ、男は処女好きというエロ本情報は間違ってなかったんだ……なんてこった!


私の愛のバイブル、エロ本をないがしろにしたことを激しく後悔。


―――でも、そこで素朴な疑問。


「どうして陸さんは処女に興味ないんですか?」

「それは……陸が処女の女性に酷い目に合わされたからですよ。きっと、トラウマになっているんでしょう」

「……トラウマ?」

「そう、あれは2年ほど前のことです……」


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