ズボラ女子が恋をした場合。

告白された。

好きになったきっかけを教えてくれた。



そんなことを聞いたら、
遥斗はきっと、いい気持ちにはならない。

そしてきっと、…心配になってしまう、
不安になってしまう。



日向の気持ちは、本当にとても嬉しかった。

だけど、それよりも遥斗の気持ちが、
私には大事だった。



「…なんだよそれ」

遥斗の顔が悲しそうな表情に変わる。


その顔を見ていると、胸が少し苦しくなった。



「遥斗に、…不安になって欲しくないの」

そんな悲しそうな顔、見たい訳じゃないの…。



「……え？」

私の言葉を聞いた後、今度は驚いた顔を見せる遥斗。



「すず、お前」
「え？」



「…俺のこと、好きなのか？」

至って真面目な顔で、遥斗はそう言った。



俺のこと、好きなのか？って、今、そう言った？



「なっ、どっ、どういうこと！？」
ちょっといきなりの展開でよく分かりません！！




「だって、俺が不安にならないようにって考えてくれたんだろ？」
「うん、そうだけど…」

「それってさ、もう彼女じゃん」
「へっ！？」